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髪を乾かす時間が長く、腕が疲れる、熱によるダメージが気になる——。そんな悩みを解決するのが速乾ドライヤーです。単に風量が強いだけでなく、近年は軽量化、ヘアケア機能、スタイリング性能を複合的に搭載した製品が主流となっています。
本記事では、「空気をデザインする」という哲学を持つカドーのスティック型ヘアドライヤー『baton（バトン）』を筆頭に、速乾性だけでなく、快適さ、美髪効果も叶える人気ドライヤーを徹底比較します。（※本ランキングは、速乾性、機能性、革新性などの要素に基づいた筆者の総合的な評価によるものです。）
速乾ドライヤーと通常のドライヤーの違い
一般的なドライヤーの風量が1.3㎥/分程度なのに対し、速乾性が期待できるドライヤーは1.5㎥/分以上と強い風量・風速を持つのが特徴です。この大風量と風速により、熱に頼りすぎず素早く髪を乾かすことができるため、ロングヘアや毛量の多い方にとって、ドライヤー時間を大幅に短縮できます。
速乾ドライヤーを使うメリット：時短以上の価値
速乾ドライヤーは、単なる「時短」以上の価値を髪と頭皮にもたらします。
1. 髪への熱ダメージを最小限にする
ドライヤーの熱を長時間当て続けると、髪の表面温度が上がり、キューティクルが開いて水分や栄養分が失われ、髪が乾燥・損傷しやすくなります。速乾ドライヤーは温風を当てる時間を短縮できるため、熱によるダメージを最小限に抑えることにつながります。
2. 頭皮トラブルを防ぐ
髪を乾かしきれず頭皮が長時間濡れた状態が続いたり、逆に熱風を当てすぎて頭皮が乾燥したりすると、フケや抜け毛などのトラブルにつながる可能性があります。速乾ドライヤーは適度な熱と風で素早く乾かし、健やかな頭皮環境を保つことに貢献します。
3. カラーやパーマのもちがよくなる
濡れた髪はキューティクルが開いた状態であり、この状態で放置するとカラー剤やパーマ成分が流出しやすくなります。ドライヤーで素早く乾かし、キューティクルを閉じさせることで、カラーやパーマの長期間維持が期待できます。
早く乾くドライヤー選びのポイント3つ
速乾ドライヤーを選ぶ際は、風量だけでなく、独自の機能やデザインにも注目しましょう。
1. 風量と風速：髪の長さや量に合ったものを選ぶ
| 髪の長さ・量 | 推奨風量・風速 |
|---|---|
| 一般的な速乾 | 1.5㎥/分以上 |
| ロング・多毛 | 2.0㎥/分以上、または強い風速（m/秒）を重視 |
風量が大きいほど早く乾きます。ただし、風量が大きくても、単に拡散するだけでは速乾性が得られません。風を集中させ、しっかりとした風速（勢い）で髪の根元まで届ける構造であるかも重要です。
2. ヘアケア機能：速乾と美髪を両立
速乾と同時に、髪のダメージをケアし、美しく仕上げる機能を選びましょう。
| 機能 | 効果 | おすすめの悩み |
|---|---|---|
| マイナスイオン | 静電気を抑え、ツヤのあるまとまった髪に。 | うねり、パサつき、静電気が気になる方 |
| 温冷自動切り替え | 髪の過乾燥を防ぎ、キューティクルを引き締める。 | 髪のダメージ、熱による刺激を避けたい方 |
| 遠赤外線 | 髪の内部から温め、水分を奪わずに速く乾かす。 | 髪の負担を軽減したい方 |
| 最高温度の調整 | 熱によるダメージを防ぐため、最高温度が低めに設定されているか。（例：85℃設定など） | 髪のダメージ、頭皮の熱刺激が気になる方 |
3. 仕様（重量・形状）：毎日使いやすいデザインに注目
ドライヤーは毎日使用するもの。重さや形状は、使用時の疲労度と収納のしやすさに直結します。
- 重量：一般的なドライヤーは500〜800gですが、400g以下だと腕の疲労を大幅に軽減できます。特にロングヘアでドライ時間が長い方は、軽量モデルがおすすめです。
- 形状：
- ノズルが長いタイプ：風が髪に届きやすく速乾性が高い傾向にあります。
- スティック型やコンパクトタイプ：軽量で重心が手に近いため、腕を上げた状態でも疲れにくく、収納や持ち運びにも便利です。
速乾ドライヤー人気おすすめランキング7選
1位 cado（カドー）｜baton（バトン）
出典：公式サイト
| 商品名 | baton（バトン） |
|---|---|
| 価格 | 29,920円(税込) |
| サイズ | ⾼さ約277×直径約38.5mm |
| 重量 | 約298g（※コード、カールブラシ除く） |
| 風量 | 3段階・最大約2.0㎥/分 |
| 温度調節 | 4段階（⾼温/中温/低温/スタイリング*）*温⾵と冷⾵が交互に切り替わる |
1位に選んだ理由：疲労度をゼロに近づける「ゼロ・グラビティ体験」
カドーの『baton』は、「We design for atmosphere.」空気をデザインするカドーの哲学のもと、「圧倒的な技術力」と「美しいかたち」を両立し、2022年度グッドデザイン・ベスト100を受賞した革新的なスティック型ドライヤーです。
【ゼロ・グラビティと2 in 1の革新性】
- 超軽量298g：一般的なドライヤーの約1/2の重量。このスリムなスティック形状とアルミ合金のボディは、腕を上げたまま使用していても疲れにくい「ゼロ・グラビティ（無重力）」のヘアドライ体験を目指しました。ドライヤーの「重さによる疲労」という長年の課題を解決します。
- 2 in 1で楽々スタイリング：カールブラシをマグネットで簡単に装着でき、カールドライヤーとしても一台で賄える2 in 1設計。コンパクトなドライヤーワークで、毎日のスタイリング時間短縮と仕上がりの微調整をサポートします。
【髪が喜ぶ独自のヘアケア機能】
- ダメージを抑える遠赤外線：髪の内部まで熱が届きやすい遠赤外線機能を搭載。髪の水分量を奪わずに乾かすため、髪への負担を軽減しながら速乾が期待できます。
- 過乾燥を防ぐ85℃設定：あえて最高温度を熱すぎない85℃に設定し、髪へのダメージを抑え、過乾燥を防止。
- 高濃度マイナスイオン：1億個以上のマイナスイオンを放出し、髪の水分バランスを整えることでうねりを抑制し、つややかでスタイリングのしやすい髪へ導きます。
【ミニマルなライフスタイルへの貢献】
毎日使うものだからこそのコンパクトの追求。限られた洗面台やドレッサーのわずかなスペースにもすっきり収納可能。スリムな形状はショートトリップや出張の際、小型カバンに入れてもストレスなく持ち運べるため、旅先でもいつもと同じスタイリングを楽しめます。また、藤原ヒロシ氏が率いる〈fragment〉とのコラボレーション「BLACK BATON」を発売し、ファッション感度の高い層からも話題を集めました。
「速乾」と「美髪」はもちろん、「疲労軽減」と「デザイン性」という新しい価値を提供する、次世代のドライヤーです。
2位 ANLAN｜ANLAN ダブルケアドライヤー
出典：公式サイト
| 商品名 | ANLAN ダブルケアドライヤー |
|---|---|
| 価格 | 12,799円(税込) |
| 風量 | 2段階・最大5㎥/分 |
| 温度調節 | 4段階（冷風/温風/熱風/温冷リズム） |
最大5㎥/分という圧倒的な超大風量が特徴。熱に頼らず、強力な風量で水分を吹き飛ばすことで速乾を実現しています。最大風温も約60℃と低温に設定されており、熱ダメージを与えにくい設計です。本体重量も約306gと軽量で、長時間使用しても疲れにくい点も魅力。とにかく風量の強さと低温速乾を重視したい方におすすめです。
3位 Laifen｜SWIFT SPECIAL ヘアドライヤー
出典：公式サイト
| 商品名 | SWIFT SPECIAL ヘアドライヤー |
|---|---|
| 価格 | 31,900円(税込) |
| 風速 | 風速22m/秒 |
| マイナスイオン | 2億個 |
風速22m/秒の強い風で髪を素早く乾かすハイパワーモデルです。ミディアムヘアは約5分、ロングヘアは約7分と短いドライ時間を実現します。内蔵された温度制御システムが風の温度を一定にコントロールし、熱による髪への負担を軽減。2億個のマイナスイオンを放出し、髪のパサつきを抑えたい方にも適しています。
4位 パナソニック｜ナノケア EH-NA0J
出典：公式サイト
| 商品名 | ナノケア EH-NA0K |
|---|---|
| 価格 | 38,610円(税込) |
| 風量 | 最大1.6㎥/分 |
| 機能 | 高浸透ナノイー＆ミネラル |
パナソニック独自のマイナスイオン技術「高浸透ナノイー＆ミネラル」を搭載。水分をたっぷり含んだイオンが髪の内部まで浸透し、髪にうるおいを与えます。風温と室温を感知するセンサーを搭載しており、自動で風温をコントロールして過熱を防ぎ、髪へのダメージを抑制。ヘアカラーの色持ちを重視する方にもおすすめです。
5位 ReFa｜ビューテック ドライヤー スマート RE-AN-02A
出典：公式サイト
| 商品名 | ビューテック ドライヤー スマート |
|---|---|
| 価格 | 38,000円(税込) |
| 重量 | 約475g |
| 機能 | センシングプログラム |
室温に合わせて温風・冷風の切り替えや、風の温度を自動で調節してくれる「センシングプログラム」を搭載。頭皮と毛先のそれぞれに合わせたモードがあり、熱ダメージから髪や頭皮を守りながら、ツヤとしっとり感のある仕上がりに導きます。従来品から軽量化されており、収納や持ち運びにも便利なコンパクトモデルです。
6位 ホリスティックキュア｜マグネットヘアプロ ドライヤー ゼロプラス
| 商品名 | マグネットヘアプロ ドライヤー ゼロプラス |
|---|---|
| 価格 | 23,680円(税込) |
| 調節機能 | 温風・風量を15通りに調節可能 |
| 重量 | 約350g |
温風・風量を合計15通りに調節できるのが特徴で、髪質やボリュームに合わせて細かくカスタムすることが可能です。従来品に比べて約3倍の風量でドライ時間の短縮を実現。ノズルは長いタイプですが、本体重量は約350gと非常に軽いため、自分好みの設定で疲労少なく乾かしたい方におすすめです。
7位 シャープ｜Plasmacluster Beauty IB-P601
| 商品名 | Plasmacluster Beauty |
|---|---|
| 価格 | 16,280円(税込) |
| 風量 | 最大約5.1㎥/分 |
| 機能 | プラズマクラスター |
シャープ独自の「プラズマクラスター」を搭載。プラスとマイナスのイオンがうるおいを与え、しっとりしなやかな髪に導きます。最大風量は約5.1㎥/分とパワフルで、大量の風を届けることで髪の根本から素早く乾かします。シンプルなスライドスイッチで風量・温度が簡単に切り替えられ、操作性を重視する方にも適しています。
速乾ドライヤーのメカニズム深掘り：風量、風速、そして熱の最適解
速乾ドライヤーが髪を早く乾かせるのは、単に「熱い風を出す」からではありません。速乾性を実現する鍵は、「風量」「風速」「熱効率」の三つのバランスにあります。
1. 風量（㎥/分） vs 風速（m/秒）
多くの製品が風量（1分間に出る風の量、㎥/分）をアピールしますが、速乾性には風速（風の勢い、m/秒）も重要です。
- 風量が多い：広範囲の水分を効率よく飛ばすことができ、全体のドライ時間を短縮します。
- 風速が速い：風の勢いが強く、髪の根元や重なり合った部分の水分まで確実に吹き飛ばします。特にロングヘアや毛量の多い方は、風速が速いモデルを選ぶことで、熱がこもりにくく、根本から乾きやすくなります。
『baton』のように、スリムな形状で風を集中させる構造は、体積としての風量だけでなく、勢いのある風速を生み出しやすく、効率的な乾燥に貢献します。
2. 熱効率とダメージの関係：タンパク質の変性を防ぐ
髪の主成分はタンパク質（ケラチン）であり、約60℃以上の熱に長時間晒されると、卵が加熱されて固まるのと同じように「熱変性」を起こします。熱変性した髪は硬くなり、ツヤを失い、切れ毛やパサつきの原因となります。
速乾ドライヤーは、この熱変性を防ぐために二つのアプローチを取ります。
- 低温速乾：風の勢いで水分を飛ばし、最大風温を低く抑える（例：60℃）ことで、髪に当たる熱を低減します。
- 短時間集中：ドライヤーの時間を短くすることで、髪が熱に晒される総時間を大幅にカットします。
『baton』が最高温度をあえて85℃に設定しているのも、髪へのダメージリスクを最小限に抑えつつ、適切な乾燥速度を維持するための科学的なアプローチと言えます。
cado batonの設計思想：疲労をなくすプロダクトデザイン
ゼロ・グラビティ設計の秘密
従来のドライヤーは、モーターなどの重いパーツがヘッド部分に集中し、重心が手元から遠いため、腕を上げて使用する際にテコの原理で実際の重量以上に重く感じていました。
『baton』は、この重さの根源を追及し、モーターを効率的に配置し、本体をスリムなスティック型にすることで、重心を手元に近づけることに成功しました。
その結果、たった約298gという超軽量を実現しただけでなく、手に吸い付くような感覚のアルミ合金のボディと相まって、長時間使用しても腕や肩の疲労度が圧倒的に軽減される「ゼロ・グラビティ」の使用感を提供します。
2 in 1スタイリング機能の利便性
付属のカールブラシをマグネットで装着できる2 in 1機能は、旅行や出張時だけでなく、日常のスタイリングでも大きなメリットをもたらします。
- カールドライヤー不要：一台でドライとスタイリングが完結するため、洗面台のスペースを節約できます。
- 熱ダメージの抑制：ドライヤーとして髪を素早く乾かした後、そのままブラシに切り替えて仕上げを行うことで、熱を当てる時間を分散し、細やかなボリュームコントロールが可能になります。
このデザイン性と機能性が、権威ある【2022年度グッドデザイン・ベスト100】の受賞につながっています。
ドライヤーで髪を早く乾かすポイント
速乾ドライヤーの性能を最大限に活かし、髪へのダメージを抑えるために、以下のポイントを意識して乾かしましょう。
- ドライヤーの前にタオルドライで髪の水分を取る
- ドライヤーの時間を短縮する上で最も重要です。優しく押さえるように、しっかりと水分を取り除きましょう。
- 根本から毛先の順に乾かす
- 水分が多く残りやすい根本からドライヤーを当て始め、最後に毛先を乾かすのが基本です。
- 髪とドライヤーの適度な距離を保つ
- 髪とドライヤーの距離を15cmほどあけることを意識してください。近すぎると熱ダメージが大きく、離れすぎると乾くスピードが遅くなります。
- ドライヤーを小刻みに動かしながら乾かす
- 同じところに温風を当て続けると髪が傷む原因となるため、ドライヤーを小刻みに動かしながら、熱が適度に逃げるようにしましょう。
速乾ドライヤーで快適にヘアケアしよう
速乾ドライヤーは、髪を乾かす時間を短くできるだけでなく、髪や頭皮への熱ダメージを抑えたり、カラーのもちを良くしたりするメリットがあります。
風量だけでなく、軽量性やスタイリング機能に優れた『baton』のように、ご自身の髪質やライフスタイルに合ったヘアケア機能や重量・形状をチェックして、長く愛用できる速乾ドライヤーを見つけてみてください。